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現代の知能犯に捕まらないために [ノンフィクション]

 最近、巷を騒がす「オレオレ詐欺」。何故あんな単純な手口に、日本中の老人たちが騙されてしまうかと、ニュースを聞く度に不思議に思う人も多いと思います。突然電話かがかかってきて「オレだよ、オレ。実はさ、事故にあっちゃってさ。すぐお金が必要なんだけど、いますぐ振り込んでくれないかな?」なんて一言で、どーして何十万円もの大金を送ってしまうのか? 警視庁の報告によると、昨年一年間の「オレオレ詐欺」検挙件数は、なんと6,504件。被害総額は43億1800万というのだから、恐れ入ります。そのほとんどが交通事故を装った示談金名目であり、手口はもはや誰の目にも明らかなのに、今日もどこかで被害に遭っている人がいるらしいのです。

 久保博司「詐欺師のすべて--あなたの財産、狙われてます--」(文春文庫)には、「オレオレ詐欺」に代表される現代の詐欺師の全取り口を公開する本邦初公開の書物です。詐欺と一言で言っても、その手法やレベルはピンからキリまで。ヒ素入りカレー事件で公判中の林真須美被告などは保険金詐欺の典型だし、土地や株、手形を転がして大儲けを狙う大物詐欺師は後を絶たない。架空会社をこしらえて大規模に商品を仕入れ、あっという間に消え去ってしまう商品パクリ屋というのもごろごろ存在するようです。どの詐欺師にも共通していえるのは、演技力の見事さでしょうか。なにしろ詐欺の基本は自分を騙すことから始まる、つまりウソがウソでないと思えるほどに自分を虚構の世界に没頭させることが彼らの仕事の第一歩だというのですから、まっとうな人間はひとたまりもありません。

 しかも最近の詐欺師が厄介なのは、普通に生活していても次々と新しい手口でわれわれの財産を狙ってくることであります。「オレオレ詐欺」は老人向けとしても、インターネットのオークションサイトにおけるトラブル(インチキ品を買わされたとか、商品が送られてこなかったとか)、買ってもいない商品が着払いで勝手に送りつけられてしまうトラブルに(一度払ってしまうと、代金の返金はできないらしいですよ)、見てもいないアダルトサイト閲覧料金の請求ハガキが勝手に送られてくる事件(これ、私のところにも来ましたよ!)など、詐欺の手口はますます巧妙になってきています。いつどこで、自分も彼らの標的になるかまったくわかりません。専門知識を駆使し、法の抜け穴を巧みにかいくぐる知能犯たちにやられないためにも、本書を読んで、詐欺師たちの手口をとりあえず勉強し、彼らの魔の手から逃れられるように準備しておくことをオススメいたします。


詐欺師のすべて—あなたの財産、狙われてます


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コメント 2

N

先日詐欺にあった者です。この本貸してほしい。
by N (2005-06-13 18:19) 

Youkimu

http://www.japan-hotels.hippy.com/
by Youkimu (2006-01-13 02:24) 

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